PROJECT

大学との産学連携プロジェクト『波力発電』

世界初となるビックプロジェクトに参画

2016年12月、沖縄科学技術大学院大学からオファーを受けてスタートした産学連携プロジェクト。“世界初”の再生エネルギーの実用化として、「波力発電機の開発」を現在進行中で進めています。世界的にも有名な新竹積教授が進めるビックプロジェクトとあって、大学を中心に多数の企業がかかわり、一宮電機はメインとなる発電機の設計・開発を担当。設計歴20年のベテラン社員と20代の若手社員のタッグでプロジェクトに臨んでいます。

世界初の波力発電機の開発

PROJECT MEMBER

中野 堅太 2016年入社

中野 堅太 2016年入社

設計技術部・サブリーダー

進藤 敏夫 2000年入社

進藤 敏夫 2000年入社

設計技術部・課長

01 世界初となるビックプロジェクトに参画

波の力で電力をつくる

「波の力で電力をつくる」このプロジェクトは、年間を通じて安定した波が生じるモルディブ共和国で評価実験を行ないました。スタートした経緯は、こういった島国の事情にあったそうです。

進藤

この波力発電を必要としているのは、世界の小さな島国。電力の届いていない島々では、軽油で動くディーゼル発電機が主力となっていますが、軽油の輸送費も高く、安定した電力も得られません。太陽光発電も設置面積を多く必要とするため、もともと狭い陸地である上に、景観を重視するリゾート地には不向きなんです。だから、この波力発電が確立すれば、島の人々の生活も大きく変わると思います。また、環境に負担をかけない持続可能なエネルギー源として実用化できれば、世界中で歓迎されるでしょう!

中野

このプロジェクトは、こういった新たな再生エネルギーの確立として、社内外でも注目されています。成功すれば世界的にも一宮電機の名が広まるはず!

そのビックプロジェクトに2人で参加した進藤さんと中野さん。
モータ設計で多くの経験を積んでいる進藤さんがリードしていきました。

進藤

私がメインで発電機の設計を担当し、細かな部分の設計や製図、治具の製作、部品の手配なども中野さんにお願いしています。現在2号機まで開発・評価し、よりサイズの大きな3号機を開発中です。教授からの指示は、手書きのスケッチや数式、英語、日本語が混在し、とても興味深いモノばかりですよ。

中野

進藤さんから、発電機の複雑な構造を組立てるための治具の設計を依頼され、試行錯誤進めています。他のモータ開発とは異なることも多く、大変なこともありますがワクワクしながらチャレンジしています。

02 手探りでゼロから確立した技術も

波の力で電力をつくる

世界初のプロジェクトということで、2人で試行錯誤の日々だったようです。特に若手の中野さんは、ブラシレスモータチームに配属されて初めて携わった案件でした。

中野

本当にわからないことも多く、日々学びの毎日です。特に1号機の組立治具を製作したときは本当に大変でしたね(笑)。波力発電機は大型になるため、使用しているマグネットサイズも大きくなります。つまり吸引力も強くなるため、それに負けないように組立てられる治具が必要でした。最初の治具を設計するまで2週間かかったのですが、それはコストがかかり過ぎることから、残念ながら実現不可能に…。

進藤

そうですね。試作品2台を製作する治具をつくるにしては費用がかかり過ぎていたので、それを1/4にコストダウンした治具の設計を依頼しました。

中野

進藤さんや他の上司からも指示を受け、次に考えたのが『ブレーキ付きのハンドウインチ』です。魚釣りのリールを想像してもらえればわかりやすいと思います。その治具はコストも低く、組立も簡単だったため実現可能に!発電機の組立も無事に成功することができ、苦労した分喜びも大きかったですね!!

ベテランの進藤さんも、これまでにない経験を数多くすることができたようです。

中野

進藤さんや他の上司からも指示を受け、次に考えたのが『ブレーキ付きのハンドウインチ』です。魚釣りのリールを想像してもらえればわかりやすいと思います。その治具はコストも低く、組立も簡単だったため実現可能に!発電機の組立も無事に成功することができ、苦労した分喜びも大きかったですね!!

そういった1号機での苦労を活かして、
進藤さんはなんと2号機を1ヶ月という短期間で設計したそうです。

波の力で電力をつくる

進藤

1号機を無事に製作することができていたので、2号機からは時間短縮できましたね。しかし、2号機のモルディブでの実証実験のときはヒヤヒヤしましたよ。準備したダクトを海岸に設置したのですが次の日の朝に設置ポールが壊れ、ダクトが打ち上げられていたんです。このまま手ぶらで帰国するのか心配でしたが、別の手段で再度設置し、実験を成功することができました。

中野

私はモルディブには行けなかったのですが、国内の協力加工メーカーなどに進藤さんと2人で訪問し、実際の現場を見せてもらうことが何度かありました。2号機のフレームはアルミの鋳物であったため、長野のフレームメーカーの加工現場では、8人体制で鋳込み作業を行なっていました。掛け声に合わせてアルミを一気に流し込む迫力は今でも強く印象に残っています。そういった様々なモノづくりの現場を見られたことも良い経験でしたね。

03 ベテランも若手も成長の場に

波の力で電力をつくる

他ではできない様々な経験ができ、多くを学んだプロジェクト。年代も社歴も違う2人だからこそ感じるところも多かったようです。

中野

進藤さんは仕事を指示してくださるとき、途中の道筋までは立ててくれますが、その後はきちんと自分で考えられる部分も与えて下さいます。最初は電気計算や組立手順などもわからなかった私を、実践を通じて“育ててくれた”と改めて実感しています。

進藤

確かに中野さんは、プロジェクトスタート当初は電気計算にも不慣れでしたけど、今はいろいろなことを任せられるし、本当に大きく成長してくれたと思っています。入社して1~2年は、技術者として、人として成長できる時期。その時期にこういったプロジェクトにかかわることができたのは、実にいいことでしたね。

中野

ありがとうございます!まだまだ自分でできることは些細なことですが、これからもより良いモノづくりに貢献していきたいと思っています。

進藤

私自身も、たくさんの人たちと出会ったことで成長できたと感じています。特に教授には、自分で計算し、自分の目で現場や部品を見て把握し、責任を全うすること。そして、数字の計算以上に、勘、イメージも大事にすることなどを学びました。今後もさらに成長しながら、波力発電プロジェクトの成功に貢献し、他にも多くのプロジェクトに携わっていきたいですね。

一宮電機は今後も、こういった「波力発電」など社会に必要とされる技術に挑戦していきます。
そしてそれらは、かかわる社員のまたとない成長の場となるでしょう。

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